「見てほらこれ。雷実装した。」
自作ゲームの進捗報告である。
「おーすげーじゃん。」
豚バラ肉うどんがすげーうまいのだ。
月曜日の午後6時、SGPのメンバーが第1食堂に集まり活動を開始した。
「活動」と言っても特にやることが決まっている訳ではなく、談笑したり、ゲームをしたり、進捗状況を見せ合ったり、豚バラ肉うどんを食べたり、各々がゆる~く思い思いの時間を過ごしている。
「そういえば、もうすぐ新歓期だな…。どんな人が来てくれるのかな…。」
僕は白湯スープをすすりながら、そんなことを思った。
ここで、自分がSGPに入ったときのことを思い返してみた。
僕は、この大学にゲーム制作系サークルがあるか調べ、その結果このサイトにたどり着いたが、普段の活動の様子や、どんな人が所属しているか、といった内情を得ることはできなかった。
こうして、サークルの全貌が分からないという不安を抱えたまま説明会に行ったのだった。
「これも見て見て。風吹かせた。」
まだ進捗報告が終わっていなかった。
「おーいいね。」
今はそんなことどうでもいいのである。
僕は、新入生にこのような不安を感じてほしくないと思った。
では、どうしようか。
「おまえ、もう食い終わるな。テストプレイしろ。」
進捗報告のあとはデバッグしろってか。
僕は白湯スープを飲み干した。
「ごちそうさまでした。やってやるぜ!」
そうだ。ブログ書こ。
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